数学力って言葉は聞いたことあるけど、
結局どういう力のことなの?
具体的に教えて欲しいなあ。
そんな要望に応える記事となっています。
①数学力って何ですか
②数学力を伸ばすには?
この記事を書いているマスムネはこのような人間です。
・講師歴10年以上の数学教師
数学力という曖昧な言葉を、なるべくはっきりさせたいと思います。そうすることで、数学を少しでも得意にするヒントを掴んでもらえると幸いです。
この記事は5分ほどでサッと読めますので、ぜひ最後までご覧ください。
①数学力って何ですか?
皆さんは数学力って言葉は聞いたことはありますか?
国語力、英語力みたいな感じで、数学力って言葉はよく使われていると思いますし、私も講師をしていれば、耳にすることがあります。
そういえば理科力とか社会力って言わないですね。国語、数学、英語にはあるのに・・・ちょっと不思議です。(笑)
さて、国語力や英語力もいずれ紐解いていきたいところですが、今回の記事では数学力というものを明らかにしていきたいと思います。
結論からいうと、数学力とは、何か一つの力を表した言葉ではないと考えています。
私が考える数学力とは、5つの力の複合体であると考えています。
その5つの力とは以下のものであると考えています。
①計算力、②思考力、③忍耐力、④想像力、⑤粘着力です。
この5つの力をバランスよく鍛えることで、数学力は向上するものだと考えています。
②数学力を伸ばすには?
先ほども言いましたように、①計算力、②思考力、③忍耐力、④想像力、⑤粘着力の5つの力をバランスよく鍛えることが大切です。それぞれどんな力を意味しているのか、もう少し詳しく説明したいと思います。
①計算力
これは文字通り、計算する力です。いちばん数学力といえばイメージされるものではないでしょうか。足し算、ひきざん、掛け算、割り算に始まり、文字式の計算や方程式を解く力も含んでいます。
②思考力
これは、応用問題や発展問題を解く上で必要な力になります。考える力とも言いますね。これまで習ってきた知識を思い出したり、組み合わせてみたり、応用してみたり、そういう力を指しています。
③忍耐力
これは、精神論に聞こえるかもしれませんが、とても重要なピースです。数学という科目は、テストの点数をあげようとしてから、実際の成果につながるまでの期間が長い傾向にあります。ですから、数学という科目と付き合っていく上で、成果が出るまで忍耐強くいられるかが、とても重要な力になってきます。
④想像力
これは、図形問題や文章題などで必要な力になってきます。平面図形でいうと折り返す問題、立体図形でいうと、立体そのものの出会ったり、断面図であったり。また、文章題で言うと、動点の問題や、速さの問題。また、答えの大まかな範囲を見通す力や見えないものを認識する力など。想像力は数学という学問を作る上で、すごく使われている力になります。
文字に意味付けをしたり、文字式のルールを作ったり、図形の証明を1枚の紙の上で行うなど、想像力を持ってして、数学は発展してきたといえると思います。
⑤粘着力
これも数学力向上に欠かせません。③の忍耐力にも通じますが、この粘着力があるかないかが数学センスがあるかに関わってきます。例えば、何か自分にとって難しい問題に直面した時、すぐに諦めてしまうのか、どこがわからないか明確にし、その疑問について考えるのかで数学力を伸ばせるかどうかが決まってきます。数学の問題集を解いていると、解説を読んでわかったような気がするけど、この1行はどういう意味なのかと疑問に思うことがしばしばあります。その時に、その疑問を流してしまうのではなく、頭の片隅で考えてみたり、もう一度、次の日に考えてみたり、誰かに質問してみたりして、粘り強く解決していくことがとても重要です。それが解決できたときが、一番数学力が伸びる瞬間ともいえます。
以上の5つの力の複合体が「数学力」であるとマスムネは考えています。
その5つの力の詳しい伸ばし方については、以下の記事を参照していただければと思います。
最後まで、ご精読ありがとうございました。
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