数学

数学って何のために勉強するの?

数学って何の役に立つの?

数学で習ったことって大人になって使わないじゃん・・・

そんなふうに考えている方に、ぜひこの記事を読んでもらいたいです。

記事の内容

・数学は何を身につける科目なの?
・数学を勉強することは何に役立つの?

この記事を書いているマスムネは、このような人間です。

・高校時代に独学で数学偏差値を45→65に伸ばし、難関大学現役合格
・講師歴10年以上の数学教師
マスムネ
マスムネ

「数学で習うことは大人になって使わないじゃん。」

「何で勉強する必要があるの?」

そんな声をたくさん聞いてきました。そんな疑問を解決していきたいと思います。

数学は何を身につける科目なの?

数学を何で勉強するの?

大人になって、方程式の解き方を使ったり、三平方の定理、ルートの計算をすることはほぼないでしょう。

それなのに、なんで小学校では算数、中学校からは数学を勉強するのでしょう。

確かに、細かな公式を使うことはほぼないでしょうが、算数、数学の考え方は日常生活と密接に結びついています。

正直、国語、算数・数学、理科、社会、英語の中で、人生を充実させるのに、いちばん必要な科目が数学ではないかと考えています。

ただ、あまりにもつかみどころがなかったり、日常生活の事例が出てくるわけでもないので、役立て方がわかりづらいところはあると思います。

しかし、算数や数学を学ぶことで養われる資質や能力を理解すると、学ぶ意味が見えてくると思います。

数学を学ぶことで得られる能力 その❶ トライアンドエラーをする力

算数や数学を解くのに必要な力の一つに、筋道を立てる力があります。

これは社会に出て、自分で計画を立てて、目標を達成する上でとても大切な力になります。

目標を達成する上で、計画通りにいかないことの方が多いと思います。そんな時、何度も方法を変えながら、達成できるまで根気強く取り組むトライアンドエラーの力は、これからの先の見えない時代を生き抜く上で、大いに役立つ力となります。

数学を学ぶことで得られる能力 その❷ 条件を整理して段取りを考える力

あらかじめ定められた条件の中で、最高のパフォーマンスを発揮する力はビジネスの世界で必要な力ですが、算数・数学の問題を解くことを通して、鍛えられる力です。「限られた時間の中で・・・」「限られた予算の中で・・・」いかにして最高の結果を返すか。

「今週のご飯の材料を、今から1時間以内に買って帰りたい」

「だから、先にスーパーに行って、次にパン屋に行って・・・」というように段取りを考える時も、算数・数学で培った力を大いに役立てていますよ。

数学を勉強することは何に役立つの?

5教科を樹木に例えると・・・

私は、よく授業で5教科を樹木に例えます。

国語、数学、理科、社会、英語はそれぞれ樹木のどの部分に当たるのかと。

国語は樹木の「幹」だと思う。全ての科目を勉強する上で、日本語の読み書き、読解をする力は、重要な力であると。中心だと考えられるので、国語は「幹」であると。

理科、社会は樹木の「葉っぱ」であると思う。日常生活や人間模様が現れる科目であるし、題材がよく知られているものであることが多い。よく目につくものなので、樹木の「葉っぱ」であると。

英語は、樹木の「花」であると思う。誰もが英語を喋れるようになることに憧れるし、喋れる人はかっこいい!みんなの目をひく華のある存在、だから樹木の「花」だと思う。

では、数学は樹木の「何」だろう・・・・・

そう、数学は樹木の「根」だと思う。

樹木の「根」を誰が見るだろう?ほとんどの人がそこに注目することはない。それでいて、なくては困る存在である。だから、まさに数学っぽい。

ほとんどの人にとって、数学はとっつきづらいし、はじめに注目したり、好きになったりすることがない科目である。そして、その価値もあまり注目されづらい。しかし、5教科の勉強のもとになっているのは、言語である国語というよりは、考え方を構築している数学の方が、すべての学問のもとであると言えるのではないだろうか。

だから、数学は樹木の「根」であると思う。

私は、すべてのもとになっていて、なくてはならない存在であるにもかかわらず、誰の目にも触れることのない、少し寂しい存在である数学が、なんだかとても好きなのです。

だから、数学は何の役に立つのか?

さて、まとめると、数学は何の役に立つのか?

どうやら、方程式や色々な公式がそのまま人生の役に立つことはあまりないようである。

樹木の「根」が、樹木の充実にとって必要不可欠なものなのに、人の目に見えないように、

数学の存在意義が、人生の充実にとって必要不可欠なものなのに、人の目に見えないものである。

私なりにまとめると、数学は何の役に立つのか。

数学の問題を解決するときに培われる「筋道を立てる力」、「トライアンドエラーする力」、「条件を整理して段取りを考える力」「論理的思考力」「計算力」・・・それらが、人生を過ごしていると直面する問題を解決するときに役立っているということである。

つまり、平たくいうと、数学を学ぶことによって磨かれる問題解決能力が、人生の役に立つということである。

目に見えないところで、実は人生を支えてくれている、まさに樹木の「根」のような存在感。そんな数学が私は大好きです。

皆さんも、少しでもいいので、数学のことを好きになってもらえたら幸いです。

ご精読ありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました